不動産投資の理論を一緒に学ぼう(基礎編:Vol.7 株の価値評価)
さ、今日はファイナンス理論第7回目。(そういや、AFPになってから最初の理論になりますな。。。)
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今日は、株価の評価をファイナンス理論ではいかに考えるか?の基礎です。
株については、根本的な仕組みをいまさら説明する必要はないかと思いますが、株って要は、
会社が運営資金を調達するための手段の一つ
なんですね。他にも借入金や社債も手段としてはあるんですが、大きな違いは、
株式は企業の元手であるのに対して、社債、借入金は借金である。
言い換えれば、
- 株式=株式会社の自己資本
- 社債・借入金=他人資本
ということです。株は「この会社の運営資金の一翼を担って会社と一緒に成長して、その分け前を分配or売却利益としていただく」ともいいますか。
この株式から入手した資金を元手に企業は商売をして収益を上げます。借入金や必要経費を除いた残り(税金は無視します)が利益として残ります。で、この全額は株主に帰属するということらしいです。
で、この利益のうち何パーセントに当たる部分を次の年度の資金としてあてるか?逆にいうとどれだけの分が株主に配当として割り当てられるか?この割合のことを
配当性向(payout ratio)
といいます。配当しない割合を再投資率(内部留保率:plowback ratio)ともいいます。
で、投資家がある株を一年間保有した場合の投資家にとっての株式の現在価値は、以下のように表現されるらしいです。
P0=(D1+P1)/(1+r)
P0:現時点での株価
D1:株式の1株当たりの予想配当額
r:資本コスト
P1:一年後の予想株価
で、もし、毎年の配当額が一定割合gで増加していくなら、その場合の株価は
P0=D1/(r-g)
D1:1年後の予想配当額
g:毎年の配当額増加率
で出すんだそうな。てことは、毎年の配当額増加率が上がっていく企業の株価は上がっていく(だって、分母が小さくなるから)んだそうです。
この式から、将来の配当が増えていくような株式のことを
成長株(growth stock)
というんですって。
また、株主が払い込んだ資本金などの株式資本を使って、どれだけ利益を生み出したかを示す値を
ROE
というらしく、この値が高いということは「この会社は、効率よく経営をしているということである」と客観的に判断することができます。
で、(細かい説明は省くこととして)このROEが資本コスト(詳細はここをみてください)を上回る場合に株価が上昇するのだそうです。
まぁ、確かに、目指す利回りよりもその企業が、より、効率よく経営をしてくれているわけですから、皆が「この株はかいだ!!」と判断できますものね。そのほか株価を評価するものさしとしては、
PBR・PER
などがありますが、前者は、株価が一株あたりの純資産の何倍に買っているかを示しており、これが高いと、割高、
後者は、株価が1株あたりの税引き後利益の何倍になっているかを見るもので、この倍率が高いほど割高
と判断されているようです。
、、、あら、ほとんど、巷の株式関連のHPに書いてある内容ですね。。。(汗)
僕は株式投資はやりません。(一部塩漬け中と、海外投資ファンドを持っていますが)適正が合っていないためです。
無数にある企業の中から価値ある企業をスクリーニングする手間と、その企業が出す財務諸表の信憑性と、得られたファンダメンタルズはいいとして、テクニカルな部分で常に株価を気にしながら生きる人生が自分の価値観に合っていないためです。
ただし、IPOだけは、ある程度リスクを見切れるためたまに参加しています。(こちらは今のところ、十分勝っていますが、最近はIPO全体の場がわるいため、やっていません)
ま、この手の指標の見方もある程度抑えておくと、不動産投資にもそれなりのフィードバックができるんじゃないかと思います。
なので、株に関する話はご参考まで。。。(でも、株でも勝つ人は勝つんですよね。すごいなぁ。。。)
要は、適正の話です。投資手段は千差万別。自分に合った投資手法を使って楽しい人生を作り上げていきたいものです。
僕は不動産投資がおもしろい!!!
次回は、「第8回、現在価値の投資評価への応用((1)現在価値計算の際の留意点)についてです。
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